松坂大輔投手のジャイロボールとは・その1

2007年03月09日


松坂大輔投手の魔球ジャイロボールとは・その1

今から6年と少しの昔の話になります。
2000年11月2日に“Compaq Forum 2000”という催し物が開催されました。
これはビジネスとテクニカルの両分野にわたるさまざまなテーマでシンポジウム、セッションを行うもので、そのセッションの中の一つに、理化学研究所の姫野龍太郎氏による『新しい魔球・ジャイロボール投球フォームとその性質』がありました。
その内容は、当時プロ野球西武ライオンズ松坂大輔投手投球を、スーパーコンピューターを使って解析した結果を紹介したセッションでした。
元々はNHKの依頼によるもので松坂投手のその凄さの秘密を調べたものです。
まず松坂投手投球フォームをキャプチャーして体の動きを解析したところ、独特のフォームであることが判明しました。
通常はヒジの関節と手首のスナップで投げるところを、松坂投手は背中を中心に腕と手首を回転させながら投げているらしいことが分かったのです。
ちょうどボールを内側から外側へ押し出すような感じで、その例として姫野氏は体温計を振ったり、トランプのカードを投げるときなど、ほとんどの投げの動作は内側から外側になることを挙げ、松坂投手はこの効果的投げ方を使いこなしているとのことです。
また、さらに解析を進めた結果、松坂投手の147キロの超高速スライダーは、ボールの回転が進行方向に向かって螺旋を描く珍しい回転をしていることを発見しました。
カーブやスライダー、フォークといった従来の変化球とは異なる、新しい回転をしていることを突き止め、それを『ジャイロボール』と命名し、ボールが進む方向に対して縫い目がどうなっているかによって『対称ジャイロ』と『非対称ジャイロ』の2種類があることが判明したそうです。
スーパーコンピューターによる、ボール周囲の空気の流れや圧力、抵抗の解析の結果、『対称ジャイロ』の場合はスポーツカーをも凌ぐ低い抵抗値を持ち、『非対称ジャイロ』の抵抗はその2倍近い高い抵抗値を持つことがわかりました。
そして、その抵抗値がもたらすスピードの差が、バッターのタイミングを大きくずらすことに成功しているのだそうです。
松坂投手ジャイロボールはストレートと違いバックスピンがなく、ネジや弾丸の回転のように、ボールの進む方向に対してボールは垂直面を描いて回転しているそうです。


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